例えば船長から水深100m付近に魚がいると言われた時に、何メートルくらいラインを出すべきなのでしょうか。風速、潮の流れ、ジグの重さ、ジグの形状、ラインの太さによって影響を受けるため、正確に計算しようとするとなかなか大変なのでしょうが、大体の自分の目安を持っておくと非常に便利です。今日は一例を載せておきたいと思います。なお、計算が難しいのは風速が3m/秒だからといって船が毎秒3m動くわけではなく、潮の流れ1ノット(毎秒0.5m/秒)だからといって、ジグが毎秒0.5m動くわけではないといううことです。
上の図のように3つのパターンに分けてみました。これ以上分けても実際には使いこなせません。潮が緩い時は実際には水深100mには100.3mで到達します。しかしジグ・エビングは魚のいる水深の更に下から引き上げてくることを考えると1.1倍の110m出してから巻いてくると良いです。潮がそれなりの場合には、水深100mには104.5mで到達。更にしたから引いてくると考えると約115mほどラインを出すと良いでしょう。最後に潮が速い場合には、水深100mには115.5mで到達。更にしたから引いてくると考えると約130m(127.5m)ラインを出すと良いでしょう。
参考にジグがどの程度横に流されているかというと、潮がそれなりの場合で28m、潮が速い場合で58mになります。100mの水深だと200gのジグで100カウントくらいだと思いますが、そうだとすると潮が速い時でジグは毎秒0.58m流されていることになります。これは0.8ノットくらいです。やはりラインやジグそのものの抵抗などもあり潮流の約8割程度の速さで動くと確認できます。