2025年10月4−5日菅沼ヒレピンマスを求めて

トラウト

菅沼と大尻沼は釣り番組でしか見たことなく、それまではあまりピンときていませんでした。ただ、ちょっと思うこともあり、手を出してみようと思ったのです。

その、ふと思ってしまったのはできるだけ自然の魚を本気で釣りたいなあということでした。できれば自分で魚を探し、自分で考えて、それで満足して釣りたい。日本を離れて、釣りを5年離れて、戻ってきた時の感覚をなぜだかそんな感じでした。だからシーバスも釣れないウェーディングのリバーシーバスから始めたのだと思う。

この菅沼も、日本に戻ってきて、また鹿島槍ガーデンにどうも行く気持ちにならず、そんなところでふと出てきたのです。管理釣り場でもいろいろ工夫ができるし、上手い人を見て勉強にもなるのですが、でもやはり魚を極限に囲っているところで釣るというところにどうも気持ちが向かない。

この菅沼も大尻沼も人が魚を一定数、放流しているので完全に自然とは言えないのですが、ほぼ自然の形を残していると言って良いでしょう。日本の湖・川は少なからずどこも放流はして数を維持してます。

菅沼も大尻沼も面白いのは、釣るのは結構難しいのですが、フライはドライに出ることです。逆にマラブーはなかなか釣れない。ベイトのワカサギはいるのですが、どこのレンジに入っているかわからないので攻めにくい。沼自体は広く深いので、20−30m深いところにベイトが入るとそういったのを少なくともフライで狙うのはきつい。ルアーもカウントダウンばかりが長くて手返しがどうしても悪くなってしまいます。

今回の菅沼もフライはキャッチは全部ドライでした。1日で6匹、親父が2匹でした。いずれも回遊待ち。ニジマスが回ってくるのを待って、見えているやつの鼻の前に落としてやって反応を見ていきます。ほぼ見切られますが、たまに食うやつがいる。そして見切られにくいフライを探していきます。ミッジの方が良い気がするが、こちらが見えにくい。エルクヘアカディスの15番で妥協して数を獲りました。

大体、アベレージは50−55cmくらいです。60cmの個体もいますが1割も入ってこない確率です。でも自分で見つけて、狙って獲って、ドライで、しかもアベレージが50cm以上ですから、これはもうほぼ釣り場として楽園でしょう。風が吹くと活性は上がるのでしょうがこちらから魚が見えなくなるので、釣果が下がります。あっちから見つけてもらって獲るのは結構忍耐が必要。というのも魚の個体数がそこまで多くない。

もし休みに余裕があればあの有名な環湖荘に泊まるのが良いですね。あの有名な開高健の愛した宿です。泊まった部屋も残っていますよ。値段も一般人の泊まれる設定になっています。