最近はすっかり定着して来た市販でも売っているGTのシングルフック。今回は誰でも簡単に作れる作り方を説明します。私の場合、ほぼ同じ作り方でジグのアシストフックにもしています。
ポイント
・ 市販より安く(ページの最後に費用はまとめて記載しています)
・ 最低限の道具で済むように。セキ糸やアロンアルファは使いません。
では早速いってみましょう。まずは材料です。
◾️材料
フック、ザイロン、プレスリング、熱収縮チューブを用意します。あとはライターとペンチも用意してください。これだけです。
・フック
フックは色々あるのですが、Decoy PIKE 6/0を使います。がまかつの管ムロ30号、35号などは高いのでお勧めしません。ポイントの1つ目であげましたが、安く作ることが重要です。PIKE 6/0の場合は3本で560円程、PIKE 8/0は2本で560円程です。
・ザイロン、またはシーハンター
ザイロン40号、シーハンターは60号くらいになります。少し高くはなるのですが、タイトルの通り、圧倒的にザイロンをお勧めします。強度はどっちでも強いので関係ないのですが、ザイロンの方が細くて作りやすいためです。
・プレスリング
GTならShoutの320lbで良いです。この部分はどこのメーカーでもあまり変わりません。
・熱収縮リング
シーハンターを使う場合には7mmをお勧めします。5mmや6mmでは後続で出てくるこぶ(結び目)を覆うことが難しくなるためです。
ではここからが作り方
①ザイロンを20cm取り出して切ります。
②ザイロンの芯を取り除きます。
シーハンターを使う場合、この作業はないのですが、ザイロンでは芯を抜きます。ザイロンがお勧めされるのはこのように芯が抜けることで、細くなり、巻きやすくなるからです。写真の右側に出ている白い方を引っこ抜いてください(使うのは色の濃い方ですので注意)
③プレスリングに通します
20cmあると思うので、10cmで折り返します
④下記のように糸をまわします
⑤下の糸をプレスリングに通します
⑤プレスリングを通り抜けたら、すでにできている輪に通します
⑥通したら、ペンチで締めます
下の写真でいうと2つの紐を両方から引っ張る感じです。どちらかが短くなってしまっているかもしれませんが、大丈夫です。このことも考えて20cmと長めにとってあります。よほど偏らない限り支障ありません。下のようにできていれば OKです。シーハンターでこの⑥の工程をやると違いが分かるのですが、ザイロンの方がしなやかにねじ込めます(シーハンターはコブが大きくなってしまう)
⑦フックに通して巻きつけます
この部分もザイロンだとこの巻きつけがシーハンターよりやり易いです。シーハンターは太いので、巻きつけにくいし、コブが大きくなる。なお巻きつけは1回で十分です。2回締めたい場合は最初に20cmより少し長めにとっておいたほうが良いです。
⑧ペンチで締めます
プレスリングより上に出ている部分を長くすればアシストフックになりますし、GT用のシングルフックであれば、短くします
⑨熱収縮チューブを2-3cm切って、針に通し、ライターで炙ります
ザイロンのこぶの部分まで覆います。(シーハンター60号の場合、チューブが5mmだと無理、6mmはギリギリ、7mmは確実に覆うことが可能)。
⑩お疲れ様でした。完成です。
◾️参考
費用について
市販の場合 2本で1,000-1200円ぐらいで販売されています(2019年1月時点)よって1本500−600円くらいです。
自作の場合、結論半額になります。
⑴フック6.0でザイロンを使用する場合
1本あたり
・フック 560円÷3本=約180円
・ザイロン 5mで1,700円 →20cmで 70円
・プレスリング 180円÷9つ=20円
・チューブ 1mで250円 3cmで約10円
合計280円
⑵フック6.0でシーハンタを使用する場合
1本あたり
・フック 560円÷3本=約180円
・シーハンター 5mで560円 →20cmで 約25円
・プレスリング 180円÷9つ=20円
・チューブ 1mで250円 3cmで約10円
合計235円
シーハンターでもザイロンでもそこまで費用は変わらないのでザイロンをお勧めします。
なお、がまかつ菅ムロ30号を使う場合
1本あたり
・フック 900-1,050円÷3本=約300-350円
・ザイロン 5mで1,700円 →20cmで 70円
・プレスリング 180円÷9つ=20円
・チューブ 1mで250円 3cmで約10円
合計450円となり、あまり市販と変わらなくなってしまいます。